INTERVIEW

山口 由人さん

MAKERS UNIVERSITY U-18 第6期メンバー

山口 由人

ライトオレンジの空

いま現在、あなたは、どんなことに関心を持っていたり、行動していますか?


在留資格のない同世代についてのドキュメンタリーを制作中

今はマイノリティの権利の拡張に向けたソーシャルイノベーションに対して関心があります。中3の春休みに起業した「一般社団法人Sustainable Game」では37人の中高生と共に、抗議ではなく共創で、大人だけでなく未成年の意見や疑問を社会に取り込む仕組みづくりや未成年による課題発見から企業とパートナーシップを結び共創を行うまでを包括的にサポートするプラットフォームの実装、タレントと未成年の課題解決に向けた挑戦を追う番組「SPINZ」の制作などを通して、未成年の権利拡張に向けてのアプローチを模索しています。また個人の活動として自ら社会に苦しい状況を伝える事が困難な日本で生まれ育った在留資格のない仮放免の同世代のドキュメンタリーを制作しながら彼らの不条理な人権問題の解決の足掛になれればと思っております。

MAKERS UNIVERSITY U-18にはどんな想いや期待を持って応募しましたか?

高校1年の応募当時、私は「高校生社会起業家」「SDGsネイティブ」「君がロールモデルだ」というあちこちから新たなアイデンティティが貼られ、コンテンツとして消費されているような感覚に苦しんでいました。心が体に追いついていない状況の中、何かをしなければ憧れの大人にはなる事ができないのではないかという恐れがありました。そんな中で憧れの先輩が参加しているこのプログラムを見つけ、仲間や何者でもない自分の可能性を模索したく、そうこう色々悩んでいるうちにいつの間にか応募を終えていました。

MAKERS U-18生やプログラムへの当初の期待・印象はいかがでしたか?それから変化はありましたか?

「ここにいる仲間より飛び抜けたい、そうじゃないと自分は世界を変えるような人にはなれないのではないか。」プログラム参加前はただ何かに焦りを感じている状態でした。そんな中、プログラムの中でお話しさせていただいた小笠原さんからTwitterで「何者でもないあなたが勘違いして苦しまない事を願っています。」というコメントをいただいた時には、何者でもない自分を求めていたのに、いつの間にか社会からではなく自分でも何者かにしてしまっていた事に気づく事ができました。MAKERS UNIVERSITY U-18は、それなりに社会から認められて、それなりに頑張れて、それなりに生きている中で陥ってしまった自分を何者かにしてしまうプライドをチューニングしていくかのような時間でした。

プログラム期間中・終了後に最も印象的に残った出来事や言葉などありますか?

ちょうど応募してから一年が経つ最近、MAKERS UNIVERSITY U-18同期の仲間数人でリアルで集まったのですが、自分の持っているものを壊し合い、共に最高のものを創っていく覚悟を決めた仲間だからか久しぶりに集まった時も、まだ話してもないのに「わかるよ!その気持ち!」と言われているかのような異様な雰囲気がそこにはあって、悩みを思わず打ち明けてお互いのメンタルヘルスをケアし合える貴重な繋がりにもなっています。

MAKERS UNIVERSITY U-18 に参加したことで得たことはなんですか? また、参加前後で自身や活動に変化があれば教えてください。


大好きなピッチコンテストにて新規事業のピッチをしている様子

プログラムの最中、正直常に自分は何か物足りなさを感じていました。何が足りないのかよく分からない中、伴走していただいているメンターの皆さんに「MAKERSは君が求めるそういう場所じゃないから」「周りを下に見てるんでしょ」と厳しくて曖昧な指摘を受け、いつの間にか目の前に与えられたチームの課題や仲間のメンタルばかりを考えている何者かであるかのように振る舞う自分の存在に気付かされ、ここでは特質した何者かでなくて素直な自分で、みんなが仲間と相談し、メンタルをケアしあいながらいれる場所なんだと、当たり前なんですけれど、とても深く同世代をリスペクトし直す事ができたなって思います。今思えば当時は謙虚さとか、マネージャーやリーダーっていう言葉を履き違えてしまっていたのかもしれません。だから私は、プログラムの最後に「何者でもない自分を認める。」とみんなに思いの丈を伝えながら、同じ言葉を自分に言い聞かせていたんだと思います。

あなたはどんな未来を創りたいですか?

正直、まだ何者でもない道を歩みたいなって思っています。起業家でもありたいですし、研究者にもなりたい。世界中を飛び回りながら色々な人に寄り添える旅人でもありたい。ただ自分の中で変わらずにあるのは、言葉や口先だけではなく、自ら共に愛ある行動をし続けるという事です。まずは自分が未成年であるうちに実装を進めている未成年の課題発見から共創までを包括的にサポートするインフラを確立し、その運営組織であるSustainable Gameも模倣可能性の高い形にして次の未成年に引き継ぎたいと思っています。今は​​すべての人が世界に好奇心を向け発信する事ができる権利を持つ時代に確実に変わっていっています、新しい未成年が生きやすい社会作りに貢献していきたいです。

PROFILE

山口 由人

山口 由人さん

MAKERS UNIVERSITY U-18 第6期メンバー

2004年生まれ。幼少期をドイツで過ごす。帰国後、社会問題の当事者の状況を理解する前に解決策を生み出す事が重要視される傾向に違和感を覚え「課題発見DAY」というイベントを企画。2020年、一般社団法人Sustainable Gameを設立。数々の企業と未成年の共創プロジェクトを生み出し、現在は未成年の課題解決から共創までを包括的に支援するプラットフォームを実装中。ソーシャルグッドなリアリティ番組『SPINZ』総合プロデューサー。個人では国際会議の登壇や人権問題に関する映画制作を行うなど幅広く活動する。

INTERVIEW

MAKERSUNIVERSITY U-18 THINK BIG CAMPに参加をした 第1期メンバー、第2期メンバー、第3期メンバー、第4期メンバー、5期メンバー、6期メンバーの体験談を紹介します。
THINK BIG CAMPに参加する前の様子、また参加してからの変化など、ぜひ参考にしてください!